――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  米IT(情報技術)大手の株価が業績の小さな変化に猛烈な動きで反応したことは、今の市場がいかに特異な状態にあるかを物語っている。経済全般、とりわけIT業界の先行きを巡る不透明感は非常に強い。要するに、誰も何も分からないということだ。  株価の変動幅が特に大きかったのはメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)とアマゾン・ドット・コムだ。メタの時価総額は3日、米企業の1日当たりの減少幅として史上最大の落ち込みを記録した。アマゾンは4日、時価総額の増加幅が米企業として史上最大となった。