4日に発表された予想外に力強い米雇用統計は、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ予想をさらに後押しすることになった。以前からとりわけタカ派寄りだったFRB当局者の1人は統計の発表前に、利上げをより緩やかに進める可能性を示唆していた。  カンザスシティー地区連銀のエスター・ジョージ総裁は先週、多くのFRB当局者と足並みをそろえ、インフレ率が高止まりする中、FRBは物価上昇圧力を抑制してインフレ率を目標の2%に戻すため、刺激策を縮小する必要があるとの見解を示した。  景気過熱を抑える上でこれまで注目されてきたのは、政策金利の先行きだ。