どこの国から投資していようと、「世界」あるいは「グローバル」とつく株式ファンドは理論的にはほぼ同じであるはずだ。例えば、ドイツの世界株式ファンドは米国のそれとほぼ同じはずだ。なぜなら、特化したアプローチをとるさまざまなインターナショナルファンドとは異なり、いずれも時価総額加重型の世界の株価指数に連動するものだからである。だが、世界各国のファンドマネジャーたちの運用状況を調査すると、非常に異なる実態が見えてくる。国内投資家向けの株式ファンドで組み入れ比率を決定する際、英国などのファンドマネジャーは、自分の国や地域の株式をオーバーウエートにする傾向がある。一方、米国などのファンドマネジャーは、アンダーウエートにしがちだ。
世界株式ファンド、運用者の出身国に要注意
調査によると、一部のファンドマネジャーは自国の株式を過信しており、それがファンドに悪影響を与えている
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