【ロンドン】インフレ抑制に向けた年内の米連邦準備制度理事会(FRB)による一連の利上げは、途上国にとって期待と不安が入り交じる複雑な展開となりそうだ。  途上国の中央銀行は過去数カ月にわたり、FRBに先行して利上げを進めてきた。米金利の引き上げは借り入れコストの上昇や通貨安、資本流出などを通じて、自国経済を不安定にするためだ。  金融市場は現在、FRBが年内に4~7回利上げすると見込んでいる。FRBがインフレ抑制に成功すれば、各国中銀にも支援の手を差し伸べることになるだろう。