金融政策の実験が進むこの時代、中央銀行の対応に関するフランケンシュタイン博士の実験室の様子をチェックすることは常に有益だ。その実験室とは日本のことだ。日本銀行はこの数日間に、かなり冒険的な政策の一つを防衛するための策を講じた。その行動には理由があるが、これによって生じる影響を注視する必要がある。それは長短金利操作(イールドカーブ・コントロール=YCC)というものだ。YCC政策下では一種類かそれ以上の金利について明確な誘導目標を設定し、この防衛に必要と考えられる債券取引を行う。日銀が2016年に、20世紀半ばの遺物であるこの政策を引っ張り出して10年物国債の金利上限を0.25%に設定した際、同行は現代における開拓者だった。
【社説】日銀のYCC防衛
今回の「指し値オペ」はYCCの危険を示した新たな例
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