2016年に暗号資産(仮想通貨)取引所のビットフィネックスがハッカー攻撃を受け、現在の価値で45億ドル(約5200億円)相当のビットコインが流出した事件で、米連邦捜査局(FBI)捜査員は何年ものあいだ手掛かりを探し続けた。容疑者二人が浮かび上がるきっかけとなったのは、ありふれた500ドルのウォルマートのギフトカードだった。  刑事告発状によると、ウォルマートのほか、ウーバー、ホテルズ・ドットコム、プレイステーションなどのギフトカード十数枚が、ニューヨーク・マンハッタン在住の若い夫婦の使用するメールやクラウドサービス事業者につながっていた。