――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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世界の高級ブランドの時価総額上位3社は、いずれもフランス系かつ創業家による経営で、収益源はハンドバッグ製品だ。だが、最近の売り上げ動向の違いでわかるように、3社のビジネス手法は大きく異なっている。
エルメス・インターナショナル(本社パリ)が18日発表した第4四半期の売上高は、恒常為替レート(CER)ベースで前年同期比11%増だったが、他社の業績に比べると弱く、同社の株価は5%安となった。ケリングが17日に発表した10-12月期決算は、主力ブランド「グッチ」の需要が上向いたことにより、売上高が32%増となった。3社の中で最大のLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンの10-12月期売上高は27%増だった。