米株式・債券市場の痛みがさらに広がると見込んだ取引がここにきて目立っている。S&P500種指数に連動する上場投資信託(ETF)「SPDR S&P 500 ETFトラスト」に対する売越額は約1年ぶりの水準に急増。また株・債券が一段安となった場合に利益を得られるオプション取引も、記録的なペースで買われている。インフレ高進や米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げを巡る不透明感、欧州での戦争の脅威が足かせとなり、金融市場は年明けから乱高下する展開が続いている。一方、企業利益は、新型コロナウイルス禍に伴う前年同期のベース効果で大きく押し上げられていた2021年と比べ、伸びが鈍化する見通しだ。
米株・債券の弱気論強まる テック銘柄も空売り
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