中国で鎖につながれた女性の映像がネット上で拡散し、市民から怒りの声が殺到していた問題で、地元当局はその女性が過去に二度にわたり花嫁として売られ、人身売買の犠牲になっていたと明らかにした。問題の映像は今年1月にネットに投稿された。それ以降およそ1カ月にわたり、1日当たりの視聴回数が10億回を突破するなど、2022年の北京冬季五輪に匹敵する注目を集めている。中国は長らく「買われた妻」と呼ばれる人身売買の根絶を目指してきた経緯があり、改めてこの問題に向き合わざるを得ない状況に陥っている。8人の子どもの母親であるこの女性が扉のない小屋で鎖につながれている映像がネットに出回ると、直後から人身売買を疑う臆測が流れていた。