米政府は、国連のロシア代表部に勤務する外交官12人が同国の情報部員だとして国外追放する手続きを進めている。事情に詳しい複数の関係者によると、数年前から連邦捜査局(FBI)と国務省は、国連を含む米国勤務の多くのロシア人外交官に査証(ビザ)を与えるべきかどうかについて議論してきた。FBIは、国務省がビザを発給する前に外交官の身元調査を行う。国連のロシア人外交官12人以上の調査を行った結果、情報部員として動いていた証拠をつかんだという。外交官を装い、米国内で情報源となる人物を見つけて養成したりしたほか、ロシア寄りの論調を形成するために学者らをスカウトしたり、FBIが不審に思う他の行動に関与したりしていた。
米、ロシアの国連外交官12人を国外追放へ スパイと断定
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