米連邦準備制度理事会(FRB)が2日公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、米経済が1月半ばから2月前半にかけて控えめから緩やかなペースで拡大したとの認識が示された。新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の出現で企業活動に影響が出たほか、個人消費の足かせとなったとしている。1月は感染による病欠が相次いだほか、厳しい寒波も事業に支障をもたらしたとの報告が企業から寄せられた。今回の報告書は2月18日までの情報に基づき作成された。米国では1月に新規感染者数と入院者数が過去最高に達していたが、ここ数週間で大きく改善しており、一部の州はコロナ関連の規制を緩和する方針を明らかにしている。