――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が仕掛けたウクライナへの侵攻は、米国の同盟システムの健全性と強固さを試す機会になった。ドイツや日本など、欧州とアジアにおける米国の同盟諸国は、それぞれの安全保障の基盤となっている国際秩序を守るために立ち上がった。しかし、中東諸国の対応は、あまり意欲的ではなかった。