OECD加盟37カ国における
ウェルビーイング関連指標での日本の順位

OECD加盟37カ国におけるウェルビーイング関連指標での日本の順位*OECD「ベターライフ・インデックス」における11分野の平均スコアを比較。対象はコスタリカを除く加盟国

 ウェルビーイングは、経済社会の豊かさや人々の生活の質、満足度などを表すが、一国の課題を多面的に検討する上でも重要な指標だ。

 これに関連するものに、経済協力開発機構(OECD)の「ベターライフ・インデックス」(BLI)がある。11の分野で構成され、各分野のスコアは複数の指標を基に算出されている。11分野の平均スコアを国際比較すると、日本はOECD加盟37カ国中25位だ。労働生産性とBLIの順位には正の相関関係がある。

 BLIの中身を見ると、日本は学力や平均寿命、雇用の安定性、治安などで世界トップクラスである。一方、ワークライフバランスや市民参画などの分野では諸外国に見劣りする指標が目立つ。教育の分野でも5~39歳の予想教育年数は短い。所得関連の分野で日本の順位は高めだが、男女間の賃金格差がかなり大きい。