――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  ロシア産石油の禁輸措置を受け、石油輸出国機構(OPEC)は増産するのか、それともロシア側につくのかを明確にさせる圧力が強まっている。ウクライナ侵攻が東西冷戦の新たな代理紛争と化すなか、OPECが現在の慎重な中立性を保つことはもう望めない。  ジョー・バイデン米大統領は8日、ロシア産原油の輸入禁止を発表。国際指標の北海ブレント原油先物は日中最高値の1バレル133ドルに押し上げられた。英国も近く追随するとみられる。だがロシア産原油の主な輸出市場は欧州だ。