ロシアが国民のインターネット利用を制限してウェブ上の情報収集に「鉄のカーテン」を降ろしたことで、世界のネット空間には新たに大きな亀裂が生じた。しかし、世界の大半でアクセス可能なオンライン情報からロシア国民を切り離そうとするウラジーミル・プーチン大統領の試みには、依然大きな隙間がある。ロシアのウクライナ侵攻から2週間余りが過ぎた今月11日、ロシア政府はインスタグラムの情報を遮断すると発表、ウクライナ侵攻に関する国外情報との戦いを強化した。ロシア政府は、写真共有アプリのインスタグラムを運営するメタ・プラットフォームズのことを、ウクライナに展開するロシア軍に対して暴力的な表現を許容する「過激派組織」だと決めつけた。