ウクライナ通信最大手キーイウスターは、南東部マリウポリがロシアの激しい砲撃にされされる中、市内に残った最後の通信塔が遮断されないよう、作業員がさらに数日にわたり修復に当たると明らかにした。同社のウォロディミル・ラチェンコ最高技術責任者(CTO)は「当地に残っている市民が家族と連絡を取り合えるよう、わが社のチームは定期的にこの基地局の修復に当たっている」と話す。同社のサービスは3月初旬に通信塔が完全に破壊されるまで、補助発電機によって何日も維持されていた。ロシアが侵攻を開始して1カ月が経過する中で、ウクライナ通信サービスは戦時下の厳しい状況にもかなり耐えており、とりわけ携帯電話の接続状況ではその傾向が顕著だ。公表データや通信会社幹部・業界アナリストへの取材で分かった。ブロードバンド接続や無線信号はロシアの攻撃にもかかわらず維持されており、通信が遮断されたのは激しい爆撃にさらされている地域に集中している。