――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  以下のコラムは「ゼロ金利の終焉(しゅうえん)」に関するハード・オン・ザ・ストリートのシリーズ第六弾。  米住宅市場は金利上昇によって足元がふらつくだろう。だが、ノックダウンされると思うのは間違いだ。  米住宅ローン金利は長らく、極めて低水準にとどまっていた。新型コロナウイルスの影響が後退し、インフレが加速した過去1年間はこの金利が大きく上昇した。それでもフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)によると、30年物住宅ローン金利はこの1年間で平均3.2%から4.4%に上昇したにすぎない。