米連邦準備制度理事会(FRB)は先頃、利上げ開始を表明したが、世界の多くの中央銀行は政策金利を据え置いているか、引き下げている。このような中銀の政策の相違は、米国株を保有する投資家にとって良い知らせなのか、それとも悪い知らせなのか。同様の状況における世界の主要株価指数の過去のパフォーマンスに関するデータを見ると、米国株は比較的良好に推移することが示唆されている。中銀の政策の違いが米国株に与える影響を調べるため、筆者はリサーチアシスタントのゲオルギ・ミノフ、キャメロン・ヘア両氏とともに、過去40年間の世界の金利動向と株式リターンのデータを収集した。まず、各国中銀の金利政策の各局面(金利引き上げ、引き下げ、据え置き)について調べた。次に、同期間の株式リターンに関するデータを調べた。対象とした国(株価指数)は、米国(S&P500)、ドイツ(DAX)、フランス(CAC40)、カナダ(TSX)、英国(FTSE)、日本(日経平均)。