米連邦準備制度理事会(FRB)が6日公表した3月会合の議事要旨によると、当局者がインフレ抑制に向けて、0.50ポイントの利上げを真剣に検討していたことが分かった。さらにバランスシートの縮小計画についても、合意に近づいていることが明らかになった。FRBは3月15~16日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、およそ3年ぶりの利上げを決定。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25~0.50%に0.25ポイント引き上げた。また、複数回にわたり追加利上げを行い、年内に2%近くまで引き上げるとの予想を示した。議事要旨では、多くの当局者が一段と大幅な0.50ポイントの利上げが望ましいとの考えを示したが、「ロシアによるウクライナ侵攻に伴う目先の不透明感が極めて強い状況を踏まえ」、より小幅な0.25ポイントの利上げが適切との判断に至ったとしている。