米コーヒーチェーン大手スターバックスは労使関係の専門家を最高戦略責任者(CSO)に起用した。店舗で労組加盟への動きが加速する中での幹部人事となった。スターバックスのニューヨーク州の3店舗は7日、従業員投票で労働組合「スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッド」への加盟を決めた。この労組は昨年終盤、同州バッファローの店舗の初の労組結成を支援するために設立された。8日にはニューヨーク州イサカとカンザスシティーのスターバックス店舗でも開票が進められる予定。来週はマサチューセッツ、オレゴン、バージニアの3州の店舗でも投票が実施される見通しだ。スターバックスを国際的なカフェチェーンに育て上げたハワード・シュルツ前CEO(最高経営責任者)が4日に暫定CEOとして同社に復帰していた。シュルツ氏は同日、スターバックスは経営陣と従業員との仲立ちが不要な労働者を大切にする企業だとの認識を示した。