かつて金鉱の街だったスウェーデン北東部のシェレフテオ。この地に新築された20階建てのホテル・文化施設を訪れると、外に出なくてもまるで大自然の中にいるような感覚を味わえる。この建築物(博物館などの施設も併設)の床や天井、梁のほとんどに、近隣の森林で伐採されたスプルース材やパイン材が使われている。
この「サラ・カルチュラルセンター・アンド・ウッドホテル」について、ストックホルムの建築事務所のパートナーで、この建物の主任設計士を務めたロバート・シュミッツ氏は「中に入れば、木材の香りでまるで森の中にいるように感じられる」と話す。「ここは実に小さな町で、町の人たちは皆、何かしら木材と関係を持っている。この町の人は木材のことをよくわかっている」