ひろゆきが語る「無能で取り残される人の特徴」ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「言われたこと」だけをやる人

 日本は、年収200万円以下の人が1200万人以上います。

 どんどん稼げない人が増えている状態で、「無能な人」は取り残されていっています。

 昭和の時代であれば、無能でも「言われたことだけ」をやっていればよかったのに、そういった仕事は海外に出て行ってしまっています。

 そんな状況の日本で生き抜くために、あるいは取り残されないために、いま考えておくべきことを述べようと思います。

「無能な人」がやるべきこと

 安い労働力は東南アジアに流れていきます。

 肉体労働は安ければ安いほどよく、日本にいるのであれば「高い言語能力」が必要になるような仕事は残ります。

 それはクリエイティブ系の仕事だったり、人々をまとめるマネジメント系の仕事などです。

 そのポジションを守れるように、高い学歴を獲得したり、20代や30代の社会人生活を過ごさないといけないんですよね。

 でも、一方で「私は無能だ」と自覚している人は、それでも生きていけるマインドセットを身につけたほうが早かったりします。

「実家暮らしでもいい」「年収200万円でも楽しく暮らせる」など、生き方についての考え方を身につけておくことですね。

 ただ、無能な人に限って、生活レベルを上げたり、見栄を張るお金の使い方をしてしまうので、「借金をする」「長時間労働をする」といったダメな行動に流れてしまうんですよね。

「ムダ」に気づける人になろう

「無能な人」の人生を歩まないためには「頑張ってる」を言い訳にしないことが大事です。

 ちゃんと利益を上げられるような「質の高い頑張り」が必要なのであって、そうではない「無駄な頑張り」は極力なくすべきです。

 それなのに、日本の企業では「無駄な頑張り」が評価につながったりします。

 形骸化した仕事に意味を持たせたり、利益に結びつかない仕事に価値を持たせたり……。

 そういうことに自覚的になりましょう。

「あれ、これってムダじゃない?」と個人レベルで気づくことができ、「これって海外の安い労働力で十分じゃない?」「バイトの子にもできるんじゃない?」と疑うことです。じゃあ、どんなことを自分がやるべきなのかが明確になるはずです。

 無能で取り残されないように、自分がいまやっていることの意味をちゃんと考えるようにしましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。