米国債相場が数十年ぶりの大幅安となっている。売りが弱まる兆しはほとんどなく、投資家と借り手の双方にさらなる痛みが生じる恐れがある。高水準のインフレ統計に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)の幹部らが利上げの必要性を強く訴えるようになったことが重荷となり、債券価格は今年、投資家があまり目にすることのないペースで下落している。1-3月期はブルームバーグ米国債指数のリターンがマイナス5.5%と、1980年以来の低水準となった。4月も既にマイナス2.4%に沈んでいる。14日(先週の最終営業日)の米国債市場では、10年債利回りが2.808%と、2018年終盤以来の高水準で引けた。昨年末時点では1.496%を付けていた。米国債利回りの上昇は多くの意味で経済の堅調ぶりを反映している。
大幅安の米国債、投資家の痛みさらに拡大か
米国債の売りが弱まる兆しはほとんどない
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