米国のアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官は24日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談し、在ウクライナ大使館を再開し、同国への軍事支援を拡大する方針を伝えた。米国務省高官によると、米外交官らが週内にウクライナに戻る。まずは西部のリビウを日帰りで訪問し、近いうちに大使館機能をキーウに戻すことを目指す。ジョー・バイデン米大統領が25日、現スロバキア大使のブリジット・ブリンク氏を次期ウクライナ大使に指名する見通しだという。米国はまた、ウクライナが必要な武器を購入できるよう3億2200万ドル(約413億円)の対外軍事支援を行う。これは同地域の十数カ国に対する総額7億1300万ドルの軍事支援の一環。ブリンケン、オースティン両氏がポーランドで会見する前に、米当局者らが明らかにした。米国はこれまでに、重火器や装甲車、ヘリコプターなど8億ドル規模の軍事支援を2度にわたり発表している。