会社の同僚に紙の使用量を減らすことを求めたり、清涼飲料水の空き缶のリサイクルを勧めたり、生ごみのコンポスト(堆肥)化を説いたりする人はどこにでもいる。こうした人たちは過去2年間のほとんどの間、口をつぐんできた。各企業が新型コロナウイルスの感染リスクを下げようとするなか、あらゆるものがパッケージ化され、使い捨てになることに理解を示していたからだ(もっとも静かに嘆いてはいた)。そして現在、オフィスに点在する環境保護主義者たちはもううんざりだと考えている。マルセラ・グティエレスグローダンさんは「緊急事態が起きた際の人々の反応については気にしないようにしている」と述べ、サンフランシスコのシェアオフィスが衛生上の理由から2020年にコーヒー用マグカップを紙コップに変えたときは、感心はしなかったが抗議もしなかったと話す。