ドナルド・トランプ前大統領の長女イバンカ・トランプ氏の夫で、大統領上級顧問を務めたジャレッド・クシュナー氏が、新たなプライベートエクイティ(PE)投資会社を通じ、サウジアラビアで調達した数百万ドルの資金をイスラエルの新興企業に投資する。事情に詳しい関係者らが明らかにした。PE投資会社アフィニティー・パートナーズはサウジアラビアの政府系ファンドから調達した20億ドル(約2613億円)を含む30億ドル以上をこれまでに集めた。すでにイスラエルの2企業を投資先に選定しているという。サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」の資金がイスラエルに投資されることが明らかになるのは、今回が初めて。外交関係がないにもかかわらず、同国がイスラエルと積極的に取引する意欲を高めていることが示された格好となり、両国の国交正常化に向けた土台となる可能性もある。
クシュナー氏のファンド、サウジ資金をイスラエルに投資へ
有料会員限定
あなたにおすすめ