英競売大手クリスティーズが9日にニューヨークで開催したオークションで、ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルの代表作であるマリリン・モンローの肖像画が1億9500万ドル(約254億円)で落札された。落札額は米国人の作品として過去最高となった。今回の結果は、金融市場全般が不安定に推移する中、高級美術品市場の世界的な強さを浮き彫りにした。美術品の価値は株価などと必ずしも連動しないため、美術品を投資ヘッジとみなすコレクターは多い。落札されたのは、1964年に制作されたシルクスクリーン作品の「ショット・セージブルー・マリリン」で、1953年の映画「ナイアガラ」の宣伝用写真をモチーフにしたもの。クリスティーズは予想落札額を2億ドルとしていた。落札者は画商のラリー・ガゴシアン氏。