米国では株式相場が急落し、インフレが40年来の高水準に達している。となれば、減少する口座残高を守るため、行動を起こしたくなるのが人間というものだ。しかし、人間の実績はお粗末だ。行動経済学者やファイナンシャルプランナーによると、人間は経済的に追い込まれると、軽率な行動に走りがちで、自分のためにならない行動を取ることが多い。もっと賢い方法は、自分の考えを捨て、「自動運転モード」に切り替えることかもしれない。ロボアドバイザーから人工知能(AI)を活用した貯蓄口座に至るまで、支出や貯蓄、投資活動を自動化し、窮地に追い込まれた人間の最悪の直感や感情の一部から保護するツールやアプリはたくさんある。日々の支出や貯蓄の決定を自動化することは、物価上昇で逼迫(ひっぱく)した家計の管理に役立つ。個人向け金融情報サイト、バンクレート・ドット・コムが最近行った調査によると、成人の約75%が物価上昇が家計に悪影響を及ぼしていると回答している。
投資の判断ミス、財務の自動化で防止を
株安と物価上昇から口座残高を守るには、人間の判断だけに頼るのは危険
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