中国における高級ブランドの売り上げは、同国の主要都市が新型コロナウイルスの感染拡大防止策に追われる中、低迷している。米国人の高額支出による支援も限りがある。中国本土の高級品店の約15%が集中する上海は、厳しいロックダウン(都市封鎖)状態から脱し始めたばかりだ。また、中国のブランド店の13%が集める北京は、学校やレストラン、バーが閉鎖され、「隠れ」ロックダウン状態にある。フランスのLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンやグッチの親会社ケリングといった高級ブランドによると、中国では、規制されていない都市でも国内観光客の減少が響き、客足が落ちているという。UBSの推計によると、ほとんどの欧州上場ブランドは、第1四半期の中国本土での売上高が30~40%減少した。