ロシアの国営石油大手ロスネフチでは、幹部や取締役の辞任が相次いでいる。同国がウクライナへの侵攻を続ける中、国内では頭脳流出が経済への打撃となりそうだ。ロスネフチは20日、元独首相のゲアハルト・シュレーダー氏、ウラジーミル・プーチン露大統領の長年の盟友マティアス・ワーニヒ氏が取締役を退いたと明らかにした。事情に詳しい複数の関係者によると、イゴール・セチイ最高経営責任者(CEO)の補佐役であるファーストバイスプレジデントのディディエ・カシミロ氏とゼリコ・ルンジェ氏も退社する。両氏の退社は、ウラジーミル・プーチン大統領の長年の友人であるセチンCEOが、経験豊かな副社長なしでロシア石油市場の危機を乗り切らなければならないことを意味する。