米半導体大手エヌビディアが25日発表した2-4月期(第1四半期)決算で売上高が過去最高となったものの、中国でのサプライチェーンの混乱やロシアでの事業縮小のため控えめな売上高見通しを発表したことで投資家心理を圧迫した。5-7月期(第2四半期)の売上高については81億ドルを予想しており、市場予想を下回った。同社はロシアと新型コロナウイルス禍に伴う中国のロックダウンに関連して約5億ドル相当の影響を受けるとみているとした。2-4月期は、インターネットや急成長している人工知能(AI)アプリケーション向けで同社のハードウエアが強みを持つ分野を支える大規模サーバーファームで使用される半導体の売上高が83%増の37億5000万ドルとなった。エヌビディアがデータセンター関連事業の業績を発表し始めた2016年以降で、これが画像処理半導体(GPU)の売上高を上回ったのは2回目。ビデオゲーム向けなどのGPUの売上高は36億2000万ドルだった。