iPhone(アイフォーン)の生産を手掛ける台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)が、ウィスコンシン州南東部のこの一角をハイテク製造拠点化する工場建設計画を発表してから5年近くがたつ。しかし、3000エーカー(約1200ヘクタール)の敷地には数棟の建物しかなく、巨大な変電所はおおむね利用されておらず、新しい道路にも車がほとんど走っていない。しかし、フォックスコンは、今や破棄されたその壮大な計画のために、インフラ整備や土地取得の費用を負担せざるを得ない状況に追い込まれている。人口約2万7000人のこの村の特別課税地区に対するフォックスコンの支払額は、次の課税年度から年間3600万ドル(約45億8000万円)と2倍以上に増え、インフラ負債が完済されるまで20年以上その水準が維持される。
鴻海、米工場建設撤退もインフラ費は負担
ウィスコンシン州のメガファクトリー頓挫も年間数千万ドルの支払い
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