ラスベガスの巨大ホテルが立ち並ぶ大通り。そのラスベガス・ストリップから車で20分ほどの所に東西冷戦期の「秘密」が保管されている。長年にわたり、忘れ去られた戦闘、武器ディーラー、資金繰りに窮した外国政府から集めたものだ。ネリス米空軍基地の訓練施設「スレット・トレーニング・ファシリティー」には、さまざまな 旧ソ連製兵器が保管され、その多くは砂漠の暑さの中に放置されている。そこを訪れる人たちは、かつてその空対空戦闘能力から最も恐れられていたソ連戦闘機の1つであるミグ29を間近で見ることができる。また、第1次湾岸戦争で西側諸国の戦闘機の脅威となった車載式の地対空ミサイルSA13の内部に入ることもできる。さらにアフガニスタン紛争で大規模に使用され、米中央情報局(CIA)提供のスティンガーミサイルの標的となった攻撃ヘリ Mi24「ハインド」も置かれている。
ロシア兵器、ラスベガス郊外の「動物園」で研究
老朽化した兵器の墓場が再び日の目を見ている
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