「株式6割」を「日本を含む先進国株式40%、新興国株式20%」に近づけるポートフォリオ

 二つめのポートフォリオ(B)は、3本の株式のETFを組み合わせることによって新興国株式の組入比率を上げ、「株式6割」部分を「日本を含む先進国株式40%、新興国株式20%」により近づけるポートフォリオです【上図表(B)】。

 2 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF……30%
 3 バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF……10%
 4 バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF……20%
 5 バンガード・米国トータル債券市場 ETF……20%
 6 バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(米ドルヘッジあり)……10%
 7 バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF……10%

 この(B)のように6本のETFを組み合わせた場合、「日本を含む先進国株式40.0%、新興国株式20.0%、先進国債券30.0%、新興国債券10.0%」となります。

 モデルポートフォリオどおりの比率で国・地域の分散がしっかり図れることが、おわかりいただけるでしょう。

朝倉智也(あさくら・ともや)
モーニングスター株式会社 代表取締役社長
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学文学部卒。銀行、証券会社にて資産運用助言業務に従事した後、95年米国イリノイ大学経営学修士号取得(MBA)。同年、ソフトバンク株式会社財務部にて資金調達・資金運用全般、子会社の設立、および上場準備を担当。98年モーニングスター株式会社設立に参画し、2004年より現職。第三者投信評価機関の代表として、常に中立的・客観的な投資情報の提供を行い、個人投資家の的確な資産形成に努める。
主な著書に、『改訂新版 ETFはこの7本を買いなさい』『全面改訂 投資信託選びでいちばん知りたいこと』『つみたてNISAはこの7本を買いなさい』『一生モノのファイナンス入門』(以上、ダイヤモンド社)、『iDeCoで自分年金をつくる』(祥伝社新書)、『お金の未来年表』(SB新書)などがある