弱気相場におじけづき、次に起きる事態を心配する投資家は、さらなる痛手からポートフォリオを守る方法を見つけようとしている。だが、おびえながら打った手は間違いを犯しやすいと、アドバイザーや行動経済学者は警告する。SP500種株価指数は先週13日、直近の高値から20%超下げて弱気相場入りした。15日には米連邦準備制度理事会(FRB)が急激なインフレにブレーキをかけるため、1994年以来となる大幅な利上げ(0.75ポイント)を決定した。米国が景気後退局面にあるのか、あるいは入りつつあるのかについてはまだ議論の余地がある。だが一部のエコノミストの見方や米国人全般のムードでは、経済の先行きに懸念が高まっている。景気が悪化すれば失業率が上昇し、賃金が伸び悩み、消費が鈍化する。