世界有数の大手企業によるメタバースへの参入が広がってきた。将来的にどう収益化につなげられるのか、その第1弾とも言える青写真を提供している。足元では、スクリーン上にしか存在しないデジタル商品を投入する企業が増えている。その所有権を裏付けているのがNFT(非代替性トークン)だ。また仮想空間内の不動産市場も活況だ。「ザ・サンドボックス」と呼ばれる、あるデジタル世界の「土地」は、世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスやビデオゲームの老舗企業アタリなどによって、7割以上がすでに売却済みとなっている。企業によるメタバース参入が相次いでいるとはいえ、今のところは現実世界での販売拡大につなげるための宣伝が大半だ。例えば、ミュージシャンがアルバムの宣伝のため仮想コンサートを開催したり、アパレル企業が最新アイテムへの関心を高めるために仮想ファッションショーを開いたり、といった具合だ。
メタバース最前線、大手参入から展望する将来像
ナイキやギャップも参戦、今のところは販促向けの活用が主流
有料会員限定
あなたにおすすめ