米国債市場が、経済の先行きに再び警戒信号を発している。  米市場では5日午後の取引で、2年債と10年債の利回りが一時逆転。10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールドが発生した。この現象は景気後退の前兆となるケースが多いため、市場参加者は重要なシグナルとして注目している。  逆イールドが起きるのは今年2回目で、4月初めにも2年債と10年債の利回りが逆転したが、ごく短期間で解消した。今回の逆イールドがいつまで続き、どこまでマイナス幅が拡大するかは未知数だ。  足元では景気の先行きを巡る懸念が強まっている。