ペットボトルPhoto:NurPhoto/gettyimages

 消費者が捨てた飲料用プラスチックボトルを真っ先に確保できる権利を持つのは誰か。それを巡り、いま闘いがぼっ発している。

 企業が商品や包装・梱包のサステナブル(持続可能)化を進めているのに伴い、使い捨てボトルは人気のコモディティー(商品)となっている。インディペンデント・コモディティー・インテリジェンス・サービシズ(ICIS)のデータによると、通常、使用済みの飲料容器から作られる再生ポリエチレンテレフタレート(PET)フレークの価格は、欧州で年初来約35%上昇している。原油および石油化学製品の価格高騰も、バージン(新品)PETのコスト上昇の一因となっているが、そこまで上がっていない。