――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  インフレが苦痛な理由はたくさんあるが、その中で特に重要なのは、インフレは大抵金利の上昇を意味する、というものだ。  だがこの1年間は、米国のインフレ率が7ポイント上昇する一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を1.5ポイントしか引き上げておらず、10年物の米国債利回りは1.9ポイントの上昇にとどまる。  こうした差は投資家のある考えを反映している。