「僕に3万円貸して下さい」タクシー代をせがむ若手に、女性同僚が「ダメだよ…」と言いつつ応じたワケ【マンガ】ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。永禄大学の第一内科での研修中の斉藤英二郎は、心臓病の宮村和男に手術を受けても助かる可能性が低いことを伝えてしまい、自己嫌悪になる。手術部の看護師・赤城カオリは斉藤にあるアドバイスをする。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第9話「北三郎」を掲載する。

【あらすじ】

 主人公・斉藤英二郎は、名門・永禄大学を卒業したばかりの25歳の研修医だ。

 斉藤は、永禄大学附属病院(永大病院)の第一内科での研修で、担当の宮村和男に手術をしても助かる見込みが低いことを伝えてしまい、指導医に「医師に向いてない」と叱られる。そして宮村の手術は明日になったことが伝えられる。

 自己嫌悪に陥って落ち込む様子を見た手術部の看護師・赤城カオリは、宮村を永大病院から別の病院に転院させれば良いとアドバイスする。しかし、それは永大に対する重大な裏切り行為でもある。

 斉藤はカオリの紹介で、一匹狼の手術のプロという、南林間病院の北三郎に会いに、スナックを訪ねる。彼は心臓バイパス手術を年間250件もこなすという。

 北は斉藤に心臓手術がいかに医者にとって過酷なものかを説く。「永大の先生とは全然違う」と感銘を受けた斉藤は宮村の手術をしてもらえないか頼み込むが、返ってきた答えは意外なものだった――。

 若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語がスタート。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

※マンガの一部で北島三郎『ギター仁義』の歌詞が使用されていますが、権利関係により当該箇所を白抜きにしています。