そりゃ炎上するわ…広陵高校と高野連の「被害者ヅラ」に批判殺到!美談がおおい隠す「甲子園のヤミ」の正体写真はイメージです Photo:PIXTA

炎天下での開催で心配される選手の体調、出場高校の集団暴行問題が続き、疑問と批判の声に晒されている夏の甲子園大会。高校球児の汗と涙の物語は美談なのか、それともビジネスありきの時代遅れの産物なのか。広陵高校の辞退に対しての93歳「大御所」の擁護意見は、閉塞感の象徴にも感じられた。(フリーライター 鎌田和歌)

甲子園出場53回「名門高校」の集団暴行

 日本の夏の風物詩が揺れている。

 まずは猛暑の影響で選手のアクシデントが続いた。甲子園大会では夏の暑さ対策として前回大会から1回戦は「朝夕2部制」を取り入れている。午前の部を8時から、午後の部を16時15分スタートとして最も気温の上がる時間帯を避ける取り組みだが、それでも今年も、足がつるなどの体調不良の選手が相次いだ。

 夏の気温は長期的に上昇傾向にあり、猛暑日が今後も増え続ける可能性が高い。試合を観戦する側にとっても選手がベストパフォーマンス可能な環境であることが一番であり、「時期をずらした方がいいんじゃないか」という声があちこちから聞こえてくる。

 とはいえ、夏休みだからこそ全校挙げての応援で盛り上がれるのも甲子園大会の醍醐味だと考える人もいる。運営側にとっては頭の痛いところだろう。

 テレビの中から聞こえる応援合戦と「カキーン……」の音は、風鈴や扇風機と同じくらい日本人の脳裏に染み付く夏の記憶となっている。

 さらに今回ネット上で激しく騒がれたのが、広島・広陵高校の上級生から下級生に対する集団暴行問題だ。

 春夏合わせて甲子園出場53回というこの名門高校が、報道によれば暴力事案によって日本高校野球連盟から今年の3月に厳重注意を受けていたという。被害を受けた部員は3月末に転校したとも報じられている。

 さらにネット上ではこれ以上の情報が拡散し、内容が詳細で凄惨だっただけに「炎上」状態となった。