写真提供：カルビー（以下同）
日本食品製造（日食）、日清シスコに加え、日本ケロッグなど、新旧のメーカーが入り乱れるオートミール市場。22年4月、スナック菓子大手のカルビーが新規参入を発表した。フルーツグラノーラの大成功でシリアル市場の“巨人”となった同社だが、その成功をいかせるるのだろうか？（五時から作家塾 大来 俊）
2年で8倍以上！
オートミール市場が急成長
マスク、手指消毒剤、非接触型体温計…新型コロナウイルス禍では関連するさまざまな商品が特需となり、売り上げを大きく伸ばした。そうした中、同時期に売り上げが急伸した食品がある。それが、オートミールだ。
オートミールは2020年で前年比約3倍、21年も同じように約3倍と市場が広がり、19年と21年を比べると8倍以上に急拡大。国内市場は一気に100億円の大台に乗ったという見方もある。
19年までオートミールは、ダイエットや健康を気遣う女性の間で少しずつ広がっていた。それがコロナ禍になって爆発的に普及した。先導したのが20代、30代の女性たちだ。彼女たちはInstagramなどのSNSを見て、海外のセレブやアスリート、国内の感度の高いインフルエンサーがオートミールを食事に取り入れていることを知った。
