【ワシントン】米連邦捜査局(FBI)がドナルド・トランプ前大統領の邸宅「マールアラーゴ」を家宅捜索するという異例の措置に踏み切って2週間余りがたつ。だが、トランプ氏がなぜ押収された文書を保持しようとしていたのか、捜査官は意図を読み切れずにいる。  8月8日の家宅捜索では最高機密も含め、11の機密文書が入った二十数箱が押収された。中には前任のバラク・オバマ元大統領が残したメモや期限切れのトランプ氏のパスポートなども混じっており、司法省はこれらについては返還する方針を示している。