ウクライナ南部のヘルソンに向けて進軍中の国軍部隊は、激しい戦闘の中、ロシア軍が数カ月にわたり占拠していた地域を奪還しつつある。攻撃に参加しているウクライナ兵らが語った。ロシア軍の装備は充実しているとみられ、強固な抵抗に遭ったという。22歳のウクライナ兵は、ロシア軍が大砲や戦車、ヘリコプター、迫撃砲で戦っているとし、「何でも撃ち込んでくる」と話した。「奴らの装備は豊富だが兵士は少ない」ウクライナの当局者らは同国南部への攻撃について、軍事機密だとして公の場ではほぼ口を閉ざしている。米国防総省の戦況評価は、ウクライナ兵らの慎重な楽観論を裏付けているようだった。国防総省のパトリック・ライダー報道官は8月31日の記者会見で「ウクライナの軍事作戦がある程度前進し、ヘルソン地方でロシア軍が後退している事例もあることを承知している」と述べた。