米労働省が2日発表した8月の雇用統計が力強い内容だったことから、連邦準備制度理事会(FRB)が高インフレに対処するため、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50ポイントもしくは0.75ポイントの利上げを実施するというシナリオに変化はなさそうだ。8月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は31万5000人増加し、過去6カ月の就業者数の伸びは平均38万1000人となった。8月の失業率は0.2ポイント上昇して3.7%となったが、これは求職者が増えたことが理由だ。8月は賃金の伸びも鈍化し、賃金上昇率は6カ月ぶりの低水準となった。民間部門の平均時給は前月比0.3%上昇(年率換算で3.8%上昇)で、前年同月からの上昇率は5.2%だった。
堅調な米雇用統計、積極利上げ路線に変化なし
有料会員限定
あなたにおすすめ