民主党はドナルド・トランプ氏を恐れ、嫌悪していると主張しているが、同党がトランプ氏の存在なくしてやっていけないことは何年も前から明らかだった。民主党は彼を必要としており、彼にいてほしいと望んでいる。なぜなら、民主党員は同党が政権を維持するためにはトランプ氏の存在が不可欠だと考えているからだ。ジョー・バイデン大統領が1日夜に行った演説で、こうした見方に対する疑念は残らず消えた。演説には、トランプ氏を秋の中間選挙戦の中心に押し上げるという1つの政治的目的があった。トランプ氏が立候補すらしていない中間選挙では民主主義はほとんど危険にさらされておらず、民主主義を救うという高尚な話はすべて忘れよう。民主党は前大統領が出馬しているかのように振る舞いたがっている。それは、トランプ氏を同党の偉大な引き立て役として、反対運動を行うためだ。