米カリフォルニア州では、州政府が指名する審議会が約50万人とみられるファストフード業界従業員の時給を来年から22ドル(約3090円)に引き上げる可能性がある。ギャビン・ニューサム知事が5日に署名した新法に基づく措置。この法律に基づき、同州で業界全体の最低賃金基準を設定する役割を担う全米初の州審議会が設立される。ファストフード業界はフランチャイズのビジネスモデルに大きく依存しており、労働者支援団体は、この業界は長い間、賃金窃盗や労働者酷使などに悩まされていると主張している。ニューサム氏は発表文で、この法律はファストフード業界の従業員に「公正な賃金と重要な安全衛生基準を業界全体で設定するための、より強い発言力と発言の場所」を与えるものだと述べた。