米コロラド州デンバーの看護師ダービー・ソルモスさん(28)が数日前の夕方、出勤しようとしたところ、自宅アパートの地下駐車場に自分の車「2013年型キア・スポーテージ」は見当たらなかった。ソルモスさんの車は今年の夏、ドアをこじ開けられてステアリングコラムを引きはがされる盗難未遂に遭い、最近修理店から戻ってきたばかりだった。窃盗団は今回、失敗しなかった。「車が消えてなくなっていた」とソルモスさんは話す。ソルモスさんの被害のように、韓国の起亜自動車と現代自動車の車両を狙った盗難は全米で急増している。警察によれば、これらの車の窃盗は金目当てではなく、特定の車種を標的にしたソーシャルメディア上の「チャレンジ」によってあおられているという。ターゲットにされている特定車種は簡単に盗むことができ、盗難車はジョイライディング(盗んだ車での無謀運転)や他の犯罪に使われることが多い。