転職が今ほど報われる時期はめったにない。労働力不足とインフレで全米の賃金が上昇している。転職した人の賃金は特にそうだ。アトランタ地区連銀によると、最近転職した人の年間賃金上昇率は7月時点で約8.5%と6月の7.9%から上昇し、転職者の年間賃金上昇率の中央値は過去20年余りで最大となった。転職者と就業継続者の賃金上昇率の差も、ここ数十年で最大となっている。アトランタ地区連銀のデータによると、同じ職場にとどまった人の7月の年間賃金上昇率(中央値)は5.9%で、前月よりも伸びがやや小さかった。転職者の賃金上昇率は、雇用市場はやや冷え込んでいるものの、労働者が引き続き有利な立場にあることを示している。採用担当者やエコノミストによると、欠員を埋めるためには、新規採用者の賃金に上乗せすることをいとわない雇用主が多い。労働省のデータによると、米国の7月の離職者は約420万人と過去1年間で最高に近い水準にあり、多くの労働者が転職の見通しに依然強気なことを示している。
米国で転職するなら今、賃金アップ狙える絶好機
転職者の賃金上昇率が過去20年余りで最大に
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