米国の労働力人口は、新型コロナウイルスに起因する疾患により約50万人少なくなっている。感染ペースが現状のままなら、こうした状況は続く可能性が高い。12日に発表された新たな研究で明らかになった。コロナ禍の中、退職や子どもの世話、感染懸念などを理由に、数百万人が労働力人口(就業者あるいは求職者)から外れた。8月の労働力人口は1億6470万人と、コロナ禍前の2020年2月の水準を初めて上回った。スタンフォード大学のゴピ・シャー・ゴーダ氏とマサチューセッツ工科大学のエバン・J・ソルタス氏という2人の経済学者が発表した研究論文によると、コロナ疾患者がいなければ、労働力人口は現行水準を50万人上回っていた。